予約を受けたあとに送る「来店前の案内」は、短い文章でもお店の印象を大きく左右します。到着時間、持ち物、駐車場、支払い方法、遅れそうなときの連絡先。ひとつずつは小さな情報ですが、抜けると当日の問い合わせや行き違いにつながります。
とはいえ、毎回ていねいに書こうとすると時間がかかります。そこで使いやすいのが、AIに決まっている事実を渡して、読みやすい案内文に整えてもらう方法です。この記事では、小さなお店や個人事業の方向けに、来店前案内をAIで作る手順、コピペ用プロンプト、業種別の入力例、確認ポイントをまとめます。

来店前案内で抜けやすい5つの項目
AIにいきなり「来店前の案内文を書いて」と頼むと、一般的な文章にはなりますが、お店ごとの大事な条件が抜けることがあります。先に次の5項目をメモしておくと、実務で使える案内になりやすいです。
- 対象: 初回来店か、再来店か、どの予約メニューか
- 到着時間: 何分前に来てほしいか、遅れる場合はどこに連絡するか
- 持ち物: 必須のものと、あると便利なものを分ける
- 注意事項: 駐車場、服装、支払い方法、同伴可否、キャンセル連絡など
- 伝え方: やわらかく、短く、事務的になりすぎない、など
ポイントは、AIに判断を任せすぎないことです。到着時間や持ち物のような運用ルールは、お店側で決めてから渡します。AIには、決まった内容を「読みやすく、失礼なく、短く」整える役割を任せるのが安全です。

下書きメモの例
たとえば、個人サロンが初回来店のお客様に送る案内なら、先にこのように整理します。
対象:
- 初回のまつげパーマ予約のお客様
到着時間:
- 予約時間の5分前を目安に来店
- 遅れる場合はLINEで連絡
持ち物:
- 特になし
- コンタクトケースがあれば持参推奨
注意事項:
- アイメイクは控えめで来店
- 駐車場は店舗前1台分
- 支払いは現金とカード対応
伝え方:
- やわらかく
- 短め
- 初めてでも緊張しにくい雰囲気
この時点では文章としてきれいでなくて構いません。むしろ箇条書きのほうが、AIに条件を渡しやすくなります。大切なのは「何を伝えるか」と「何は決まっていないか」を分けておくことです。
そのまま使える基本プロンプト
AIには次のように依頼すると、LINE、メール、予約返信などに使いやすい文面を作れます。
次の情報をもとに、小さなお店向けの来店前案内文を作ってください。
事実は変えず、決まっていない内容は足さないでください。
やわらかく、短く、初めてのお客様にも安心してもらえる文面にしてください。
条件:
- 対象、到着時間、持ち物、注意事項、伝え方を必ず反映する
- 以下の3種類を作る
1. 予約確定メッセージ用: 180文字前後
2. 前日リマインド用: 130文字前後
3. 個別返信用: 200文字前後
素材:
ここに下書きメモを貼る
「3種類」を同時に作ってもらうのがコツです。予約確定時は少し詳しく、前日は短く、個別返信では質問に合わせて補足する。使う場面ごとに役割を分けると、同じ内容でも読みやすさが変わります。
出力例: サロンの来店前案内
予約確定メッセージ用
ご予約ありがとうございます。当日はご予約時間の5分前を目安にお越しください。遅れそうな場合はLINEでご連絡をお願いいたします。お持ち物は特にありませんが、コンタクトケースがあると安心です。アイメイクは控えめでのご来店をお願いいたします。駐車場は店舗前に1台分ございます。
前日リマインド用
明日のご予約ありがとうございます。ご来店は5分前を目安にお願いいたします。遅れる場合はLINEでご連絡ください。アイメイクは控えめで、必要な方はコンタクトケースをご持参ください。
個別返信用
お問い合わせありがとうございます。初回の方もそのままお越しいただけます。お持ち物は特にありませんが、コンタクトケースがあると安心です。当日はアイメイクを控えめにしていただけると施術がスムーズです。ご不明点があればいつでもご連絡ください。
送る場面ごとに役割を分ける
来店前案内は、1回ですべてを伝えようとすると長くなります。予約確定時、前日、個別返信で役割を分けると、読みやすく、確認漏れも減らせます。
- 予約確定時: 時間、場所、持ち物、注意事項をまとめて伝える
- 前日: 時間と重要な注意点だけを短く再通知する
- 個別返信: お客様の質問に合わせて必要な項目だけ補足する

業種別の入力例
同じ型でも、業種に合わせて素材を入れ替えれば使えます。
整体院の例:
- 対象: 初回カウンセリング予約の方
- 到着時間: 10分前
- 持ち物: 身分証、動きやすい服装
- 注意事項: 問診票記入あり、駐車場は建物裏2台分
- 伝え方: 緊張しにくい、ていねい
料理教室の例:
- 対象: 単発レッスン参加者
- 到着時間: 5分前
- 持ち物: エプロン、手拭きタオル、持ち帰り容器
- 注意事項: 香りの強い香水は控える
- 伝え方: 明るく、簡潔
写真スタジオの例:
- 対象: 七五三撮影プラン
- 到着時間: 15分前
- 持ち物: 撮影小物、履き慣れた靴、必要書類
- 注意事項: 着替え時間あり、遅刻時は撮影時間短縮の可能性
- 伝え方: 不安を減らす、落ち着いた文面
このように素材をそろえておけば、メニューごと、季節ごと、初回と再来店ごとに展開しやすくなります。AIに文章を作らせる前のメモが、あとから使い回せるテンプレートになります。
公開前に確認したいポイント
AIが作った文面は、そのまま送る前に次を確認してください。
- 到着時間、持ち物、連絡先が実際の運用と一致しているか
- 駐車場、支払い方法、キャンセル連絡などの条件が古くないか
- 「必ず」「絶対」など、強すぎる表現が増えていないか
- 前日用なのに情報が多すぎて読みにくくなっていないか
- 初めてのお客様が不安になる表現になっていないか
特に来店前案内は、1つの抜け漏れが当日の連絡増加につながります。AIに任せるのは文章の整え方までにして、最後は人が事実と条件を確認する運用にしておくと安心です。
一度型を作ると、予約対応がかなり軽くなる
来店前案内は、毎回ゼロから文章を考えるより、入力項目を固定してAIに整えてもらうほうが続けやすくなります。
- 先に5項目をメモする
- AIに予約確定時、前日、個別返信の3種類を出してもらう
- 最後に事実だけ人が確認する
この流れなら、サロン、整体院、教室、写真スタジオなどでも応用できます。AIはお店のルールを決める道具ではなく、決まった内容を読みやすく整える補助として使うのが実務向きです。
予約案内や問い合わせ返信もあわせて整えたい場合は、記事一覧から関連テーマを続けて確認すると、日々の連絡全体をまとめやすくなります。


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